日本臨床外科学会雑誌
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症例
脳室腹腔シャント留置中にロボット支援回盲部切除を行った上行結腸癌の1例
岡本 知実, 小暮 亮太, 本多 正幸, 石川 英樹
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2026 年 87 巻 4 号 p. 453-458

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抄録

患者は78歳,男性.血液検査所見で貧血を認め,精査で上行結腸癌と診断された.くも膜下出血による続発性水頭症に対し,脳室腹腔シャントが留置されていた.脳外科と協議した上で脳室腹腔シャントを留置したまま手術を予定した.体位は頭低位5°,左低位5°で,ポート配置は逆L字型とした.気腹は8mmHgと通常より低圧とし,D3郭清を伴うロボット支援回盲部切除を施行した.術中脳室腹腔シャントは体外に誘導し,手術操作に支障はなかった.腸管の切離,吻合は小開腹下に体外で行った.術後経過は良好で合併症なく退院した.VPS留置例でのロボット支援大腸切除の本邦での報告はなく,ロボット支援右結腸切除術はVPS留置例に適した術式の可能性があり,今後の症例の蓄積と検討が必要と考える.

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