抄録
【目的】エステティックサロンでは、フェイシャルケアと顔面部を中心とした鍼灸施術併用・単独施術が行われている。そこで、フェイシャルケアに顔面部を中心とした鍼灸併用施術と鍼灸単独施術に対する自覚的満足度を検討した。
【方法】対象は、本調査に同意したフェイシャルケアの施術受療者44名、年齢44.1± 10.1 歳とした。本研究は、森ノ宮医療大学の倫理審査会承認後に行った。フェイシャルケアと鍼灸併用施術は、フェイシャルパックやゴマージュなどのケア(約30分)をエステシャンが行った後、顔面部を中心とした鍼灸施術 (約30分)を鍼灸師が行った群13名と鍼灸単独施術(約30分)を行った群31名とした。評価は、演者らが作成した顔検査票(facial check sheet: FCS)「1.目じりのしわ、2.眉間のしわ、3.おでこのしわ、4.ホウレイ線、5.ゴルゴライン、6.マリオネットライン、7.目元のたるみ、8.頬のたるみ、9.口元のたるみ、10.フェイスライン、11.血色(くすみ)、12.しみ」を用いた。FCSの配点は、順序尺度「1.全く気にならない、2.少し気になる、3.どちらかと言えば気になる、4.気になる、5.かなり気になる」の5段階とし、鏡を見ながら自己で施術前(Pre)・後(Post)で行った。解析は、併用群と単独群におけるFCSの経過の比較を混合モデルによる二元配置分散分析で行った。各群の施術前後はWelch検定した。
【結果】FCS値は、併用群がPre4.24±0.2点からPost2.55±0.2点、単独群がPre3.47±0.2点からPost2.48±0.1点と顔の気になる状態が軽減した。2群間の施術前後の間に交互作用を示した。
【結語】フェイシャルケアと鍼灸施術併用は、顔面部を中心とした鍼灸単独施術よりも顔状態に対する自覚的評価による満足度が高かった。