東洋において鍼や灸、 按摩などの療法が鎮痛や内臓機能の調整などを目的に用いられてきた。 これらの療法では、 体表からの皮膚や筋肉への刺激が体性求心性線維を興奮させる. その情報は中枢神経系に伝えられ感覚として意識にのぼり、 情動に影響するとともに、 鎮痛作用や自律神経系への反射を介した内臓調整作用などを引き起こす。 本稿では最初に体性-自律神経反射の特徴を簡潔に述べたうえで、 主に筆者らの研究室で行ってきた自律神経系への反射性反応について麻酔動物を用いた基礎研究を紹介する。 最後に、 筆者らが近年取り組んでいる嗅覚の研究データを紹介し、 臨床への展望を考察する。