全日本鍼灸学会雑誌
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鍼灸作用機構に関する神経解剖学的研究
骨盤神経と体性神経に対する二分岐性交感神経節後神経細胞の存在について
小笠原 昭生大西 克幸門多 健岩橋 寛治恒川 謙吾
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1990 年 40 巻 2 号 p. 219-223

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抄録
骨盤神経を介して, 骨盤内臓を支配する交感神経と陰部神経, 坐骨神経, 脛骨神経, 総腓骨神経を介して四肢体幹を支配する交感神経の中に起始細胞を同じくする神経が在るやいなやを標識部位の異なる二種類の螢光色素を用い検討した。その結果, 両神経に対する主要分節であるL7-S2 (3) 幹神経節の間で, 二重標識細胞の存在が認められた。その割合は骨盤内臓を支配する節後細胞の平均約0.73%であった。このような二重標識細胞の存在は, 鍼灸作用の構造を考察する上で, 自律神経が末梢の神経節でも遠隔部や四肢体幹の統合, 拡散, 収束等の場になり得る可能性を示唆するものである。
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