全日本鍼灸学会雑誌
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仮性近視に対する鍼治療の検討
丸山 善己皆川 宗徳
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1993 年 43 巻 2 号 p. 58-63

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抄録
近年, ビデオディスプレイ機器の急速な進歩発展にともない, 若年層の仮性近視いわゆる学校近視の発生が急激に増加してきた。
筆者はこのことに着目し, 仮性近視に鍼治療を試みた結果を平成元年第8回中部ブロック学術集会において報告した。
今回は, 15歳 (女性) の学生を対象に, 選穴を左右の太陽穴のみとし, 置鍼通電時間を5分に短縮して, 仮性近視に対する鍼治療を試みたところ, 視力は初診時 (平成2年3月23日) 左0.5, 右0.7であったが, 3回治療後に左1.2, 右1.2となり左右ともAクラス (1.0以上) に上昇した。持続効果については42日経過後の最終治療時 (平成2年11月7日) 治療前の視力が左1.0, 右1.2と安定し, さらに平成3年4月の追跡調査においても左右ともAクラスに安定していた。また, 今回の症例はシングルケース実験計画法の非反復型実験計画 (A-B-C型) にしたがうものであり, 移動平均法と最小自乗法による回帰直線のあてはめの評価法を行った結果, 客観的に視力の改善が確かめられた。
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