日本臨床麻酔学会誌
Online ISSN : 1349-9149
Print ISSN : 0285-4945
ISSN-L : 0285-4945
—日本臨床麻酔学会第23回大会—
ワークショップ 脊硬麻—私ならこうする—
一ヵ所穿刺法と二ヵ所穿刺法の違いと私の手法
高橋 麗子
著者情報
ジャーナル フリー

2004 年 24 巻 9 号 p. 448-454

詳細
抄録
脊硬麻には, 一ヵ所穿刺法と二ヵ所穿刺法がある. 一ヵ所穿刺法は, 一般に硬麻針を通して脊麻針を穿刺する. 一ヵ所穿刺法は穿刺が1回なので, 穿刺に要する時間が短く, 穿刺の痛みが小さく, 患者の満足度が高い. しかし, 脊麻の失敗率が高いとの報告がみられる. また, 硬膜外カテーテルのくも膜下腔への迷入や, 硬膜外腔へ投与した薬液がくも膜下腔へ過剰に移行する可能性も考慮する必要がある. 二ヵ所穿刺法は, 脊麻の効果が確実である. また, 手術創に一致した場所にどこでも硬膜外カテーテルを留置することができるので, 術後鎮痛に硬膜外を有効に使用できる. しかし, 2回穿刺による痛み, 出血, 感染などが問題となる. 一ヵ所穿刺法と二ヵ所穿刺法の各々の特徴と合併症を把握して, 手術の種類や術後痛の程度を考慮し, 両者の選択を行うことが望ましい.
著者関連情報
© 2004 日本臨床麻酔学会
前の記事 次の記事
feedback
Top