抄録
近年,マシモ社のパルスオキシメータで計測されるPerfusion Index:PI,Pleth Variability Index:PVIは,末梢循環血流量の評価や輸液管理上,有用であるとの報告が散見される.本稿では,測定部位での拍動成分の比率を観察することで,全身麻酔による自律神経抑制の評価が可能であると仮定し,その検証を試みた.また,PIの呼吸性変動より得られるPVIについて,arterial pressure wave-derived cardiac output:APCOとの比較を含め,輸液反応性の指標として有用であるかについて考察した.