2019 年 39 巻 1 号 p. 53-58
ロボット支援胸腔鏡手術(RATS)は胸腔鏡手術(VATS)と比べ,手術時間がやや長くなるが,ラーニングカーブが早いことや操作性に優れている.保険適応となったため,今後症例数の増加が予想される.麻酔管理上の注意点には①確実な筋弛緩を得ること,②二酸化炭素送気による合併症に注意すること,③視野外でのイベントに注意すること,④緊急時の対応に備えることなどがある.また,術者は術野と離れているため,よりコミュニケーションをとりやすい環境を構築することが重要となる.ロボット支援手術では,患者中心のチーム医療を重視した医療安全の取り組みが求められる.