日本臨床麻酔学会誌
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日本臨床麻酔学会第37回大会 シンポジウム ─麻酔科医は予後を改善できるか?─麻酔科医にできること──
周術期管理と癌の予後
田中 具治
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キーワード: 周術期, , 予後
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2019 年 39 巻 3 号 p. 308-311

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抄録

麻酔をはじめとする周術期管理が癌の予後に影響することを示唆する研究結果が積み重なりつつある.癌の再発に少なくとも月単位の時間を要することを考慮すると,周術期ははるかに短期間であるため,これらの結果は一見合理的でないように思われるが,近年の基礎研究により,周術期は,その後の癌の増殖に大きな影響を与えうる,いわば“特別な時間”であることが明らかとなってきた.本稿においては,なぜ周術期が癌の予後において重要と考えられるのかについての理論的背景を概説する.また,周術期管理が及ぼしうる影響に関する基礎ならびに臨床研究の結果を紹介し,今後麻酔科医が癌患者の予後改善のためになしうることについて提案したい.

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© 2019 日本臨床麻酔学会
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