日本臨床細胞学会雑誌
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特集 <子宮内膜細胞診における診断精度向上への新しい挑戦>
Endometrial glandular and stromal breakdown の検討
—化生の細胞学的特徴—
則松 良明清水 恵子香田 浩美原田 美香梶谷 博則森谷 卓也和仁 洋治大野 英治
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2008 年 47 巻 3 号 p. 243-248

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抄録

目的 : 無排卵周期による Endometrial glandular and stromal breakdown (EGBD) において, 認められる化生の細胞学的な特徴を明らかにする.
方法 : EGBD 32 例, Disordered proliferative phase (DPP) 38 例, 増殖期内膜 49 例, 単純型内膜増殖症 34 例, 複雑型内膜増殖症 29 例を用い, 各病変における, 1) 化生の出現頻度, 2) 化生性不整形突出集塊の出現頻度および占有率, 3) 間質細胞凝集塊を含む Metaplastic clumps with irregular protrusion (MCIP) の出現頻度, 4) MCIP 中での間質細胞凝集塊の免疫染色所見 (CD10) について検討した.
成績 : EGBD 例では, 化生細胞の出現頻度 (93.8%), 化生性不整形突出集塊の出現頻度 (90.6%) および占有率 (16.1%), 凝集間質細胞塊を含む化生性不整形突出集塊での出現頻度 (93.1%) は他病変と比べ有意に高値であった. また, 化生性不整形突出集塊中での間質細胞凝集塊は CD10 陽性であった.
結論 : 間質細胞凝集塊を伴う化生性不整形突出集塊の出現は, 乳頭状化生由来であり, それらは内膜表層被覆上皮に起こり, EGBD を示唆する有用な指標になりうると考えられた.

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© 2008 公益社団法人 日本臨床細胞学会
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