日本臨床細胞学会雑誌
Online ISSN : 1882-7233
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ISSN-L : 0387-1193
原著
HPV 感染を疑う細胞所見の再検討
—HPV-DNA 存在の有無—
岡山 香里大河戸 光章熊谷 朋子藪崎 宏美吉永 陽樹福井 正藤井 雅彦
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2013 年 52 巻 3 号 p. 224-230

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抄録
目的 : ASC-US 症例に出現していた HPV 感染を疑う細胞に注目し, 実際に HPV-DNA が存在するか否かを調べた.
方法 : 対象は ASC-US と判定された 181 例の細胞浮遊液である. HPV の同定には PCR 法, HPV 感染細胞の同定には in situ PCR 法を用いた.
成績 : ASC-US 症例の HPV 感染率は 91.2%であった. また HPV 感染を疑う細胞の中で, 感度, 特異度がともに高値を占めたのは非定型 koilocyte であった. in situ PCR 法で HPV-DNA を直接的に検出した結果, 非定型的 koilocyte は 88.2%, 多核細胞は 100%に HPV-DNA が認められ, 両者とも HPV 感染と有意な関係が認められた.
結論 : 非定型的 koilocyte や多核細胞を認めた場合には, 上皮内病変の現存を留意してスクリーニングを行う必要があると考える.
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© 2013 公益社団法人 日本臨床細胞学会
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