日本臨床細胞学会雑誌
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特集 <ベセスダシステムを導入して(施設間の違い)―ASC-H の細胞判定と組織学的な背景―>
登録衛生検査所 3 社における ASC-H 判定の現状と課題
船津 靖亮鈴木 君義佐藤 英章清水 道生五十嵐 清子木村 洋三大野 喜作稲山 裕人岡田 真也塩津 英俊
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2016 年 55 巻 3 号 p. 201-205

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抄録
目的 : 登録衛生検査所 3 社で, ベセスダシステム 2001 (TBS) のカテゴリーである ASC-H をいかに判定していたかを調べ, 現状と課題を明らかにする.
方法 : TBS 導入年 A 社が 2009 年, B 社と C 社が 2010~2012 年 6 月に ASC-H と判定した症例を対象とし, ASC における ASC-H の占める割合 (ASC-H/ASC), 年齢層, 組織診施行率と結果, 細胞診再検率および, 組織診が CIN2 以上で再鏡検可能な 38 例の細胞像を検討した.
成績 : TBS 導入年の ASC-H/ASC は A, B, C 社で 18%, 13%, 8%, 2012 年では 11%, 6%, 10%であった. 年齢層は 30 歳代と 60 歳代以上の割合が高かった. 組織診施行率は 10%, 25%, 36%で CIN3 が 33%, 24%, 37%を占め最多であった. 細胞診での再検率は 22%, 40%, 15%であった. 組織診結果が CIN3 であった ASC-H の細胞像には, 細胞集塊に高核密度, 細胞の不規則配列, 核分裂像が散見されるという特徴を認めた.
結論 : ASC-H/ASC は, TBS 導入後 3, 4 年で TBS が推奨する 10%程度となった. 細胞集塊の観察視点の熟知が今後の課題であると考えられた.
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© 2016 公益社団法人 日本臨床細胞学会
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