日本臨床細胞学会雑誌
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ホルマリン固定乳癌細胞セルブロックを用いたホルモン受容体および HER2 検査における固定時間の検討
岡本 奈美西村 理恵子佐藤 正和山本 珠美田中 慎一小嶋 健太
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2018 年 57 巻 2 号 p. 109-113

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抄録

目的 : セルブロック検体を用いた乳癌受容体検査は, 生検困難な検体で有用であり, 今後広く日常的に行われると考えられる. 組織検体についてはガイドラインによる推奨固定時間があるが, セルブロックに関する検討は行われていない. そこで, セルブロック検体の最適ホルマリン固定時間を検討した.

方法 : 乳癌切除検体を対象とした. 腫瘍部を穿刺吸引して細胞を採取し, 10%緩衝ホルマリンで 2~120 時間固定を行った. 固定後の細胞をセルブロック化し組織検体と同様の方法で ER (10 件), PgR (10 件), HER2 蛋白 (21 件) の免疫染色, HER2 DISH 法 (15 件) を行った. ホルモン受容体は癌細胞 100 個中の陽性細胞数を用いて判定し, HER2 蛋白と HER2 DISH は ASCO/CAP のガイドラインに従い組織と同じ基準で判定した.

成績 : ER, PgR および HER2 DISH は, 2~120 時間の固定で染色性に影響は認められなかった. HER2 蛋白は, 6 時間未満で 3 件, 48 時間を超える 1 件で染色性の低下を認めた.

結論 : セルブロックを用いた乳癌受容体検査におけるホルマリン固定時間は 6 時間以上 48 時間以内が望ましい.

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