日本臨床細胞学会雑誌
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特集 <本邦における「唾液腺細胞診ミラノシステム」の実際の運用と問題点>
当施設におけるミラノシステムを用いた唾液腺細胞診の検討とその有用性
浦野 誠川島 佳晃藤原 真紀伊藤 里美竹内 沙弥花須藤 健助磯村 まどか桑原 一彦中川 満岡部 麻子酒井 康弘山田 勢至
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2020 年 59 巻 1 号 p. 30-37

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抄録

目的 : 当施設における唾液腺細胞診ミラノシステムの運用と有用性の検討を行った.

方法 : 唾液腺および頸部腫瘤に対する穿刺細胞診施行 106 例中, 組織診断が得られた 70 例についてミラノシステムを用いて検討し, 各診断カテゴリーにおける risk of malignancy (ROM) を算出し, 細胞診断と組織診断の不一致例について検討した.

成績 : 70 例の内訳は 「不適正」 16 例 (以下 ROM 0%), 「非腫瘍性」 3 例 (33%), 「意義不明な異型」 9 例 (56%), 「良性腫瘍」 20 例 (0%), 「良悪性不明な腫瘍」 8 例 (63%), 「悪性の疑い」 4 例 (100%), 「悪性」 10 例 (100%) であった. 富リンパ球性病変, 低悪性の癌腫は判定が困難であった. 対象を頸部リンパ節を除く唾液腺病変に限ると AUS, SUMP カテゴリーの ROM は低下した.

結論 : ミラノシステムは不適正の判断を明確化し, 従来の鑑別困難を AUS, SUMP として, 臨床医に ROM に基づく適切な取り扱い指針を示すことが可能である. ミラノシステムは唾液腺病変を対象としているが, 実臨床ではリンパ節を区別して穿刺することは容易でなく, 臨床像との対比や補助診断を用いて ROM を下げる努力をすべきである.

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© 2020 公益社団法人 日本臨床細胞学会
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