日本臨床細胞学会雑誌
Online ISSN : 1882-7233
Print ISSN : 0387-1193
ISSN-L : 0387-1193
外陰部Paget病の細胞診とその病理組織像
児玉 省二小幡 憲郎半藤 保後藤 明竹内 正七永井 絵津子
著者情報
ジャーナル フリー

1982 年 21 巻 1 号 p. 104-111

詳細
抄録
外陰部の乳房外Paget病6例の臨床病理学的ならびに細胞診学的検討を行った.
1. 患者の平均年齢は, 65.7歳で, 主症状は全例掻痒感を訴えていた.病巣の肉眼的所見は, 紅斑4例, 色素沈着1例, 皮下腫瘤形成1例であった. 症状出現から組織学的診断までに平均約3年を要していた.
2. 病理学的検索では, Paget細胞が表皮内に限局するもの1例, 真皮内直接浸潤例2例, 汗管部面皰癌1例, 下床腺癌合併全身性転移1例, 扁平上皮癌合併1例で, 表皮内限局例はむしろ少数であった. 2例に断端部の再発がみられた.
3. 細胞診陽性例は, Paget細胞が組織表層に露出がみられた下床腺癌合併例と扁平上皮癌合併例および再発2例であった.
4. 4例の細胞診で出現した異型細胞数は極めて少数例が多く, 細胞採取に注意を要した.
5. 4例の細胞診学的検討では, 組織像と一致する典型像と, 非典型像がみられた.
著者関連情報
© 特定非営利活動法人 日本臨床細胞学会
前の記事 次の記事
feedback
Top