日本臨床細胞学会雑誌
Online ISSN : 1882-7233
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子宮頸部および腟に発生した悪性黒色腫の細胞診像
電子顕微鏡学的所見との比較
手島 英雄井上 功木寺 義郎柏村 賀子柏村 正道松山 敏剛塚本 直樹滝 一郎山口 善行川上 昌男
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1982 年 21 巻 2 号 p. 208-213

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抄録
61歳未妊主婦の子宮頸部と腟にみられた悪性黒色腫について報告した. 患者は不正性器出血を主訴として来院し, 病変は子宮頸部から腟へ連続的に進展しており, 腟病巣の先端部には衛星病巣を認めた. 組織学的には, Palmoplantar subungal mucosal melanomaが最も考えられた. 細胞診像では類円形腫瘍細胞が主体で, 紡錘形細胞も散在した. 腫瘍細胞胞体内メラニンは微細顆粒状であり, 組織球内では粗顆粒状で凝集性のメラニン顆粒を認めた. N/C比は高いものから低いものまで種々であり. 核の極度の偏在を示す細胞も認めた.明瞭な核小体は小型で, 数は1~2個, その周囲には核小体周囲明庭を認めた. 明らかな核内空胞を伴った腫瘍細胞は1個のみ認め, 多核巨細胞も散在した. 電顕的にはSagebie1らのいう核内腔胞とは異なる本態不明の核内封入体を認めた. 他に腫瘍細胞胞体内に軸索体様構造物も認めた.
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