日本臨床細胞学会雑誌
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子宮頸部上皮内新生物 (CIN) に対するCO2レーザー療法
照射後経時的細胞診所見に関する考察
小野 聡坂本 且一新妻 和雄関本 昭治紺野 恵子木村 恭子
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1982 年 21 巻 3 号 p. 559-568

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抄録
子宮頸上皮内新生物 (CIN) に対する保存的療法としてCO2レーザー療法を施行し細胞診, コルポスコピー, 狙い組織診を用い追跡管理を行った. 特に細胞診所見における経時的変化および出現するtissue repair cellに関し計量的細胞分析を試み, 本療法における細胞診の役割とその意義について検討した. 照射後細胞診上の特徴を経時的にみるとfiber-type cellの出現, tissue repair cellの出現, atypical tissue repair cell (仮称) の出現, metaplastic cellの出現および正常化である. 細胞診上重要なことは, (1) ほぼ全例に出現するtissue repair cell, (2) 約40%の例に出現するatypical tissuerepair cell, (3) 新生物 (CIN) 遺残例に出現するdyskaryoticcellの鑑別である. atypical tissue repair cellの形態的特徴は次のごとき結果を得た.(1) 集団的出現形式 (98.7%), (2) 細胞質染色性: cyanophilic (92.6%), (3) 著明な大小不同性核, (4) 核縁: 整 (92.7%), (5) クロマチン・パターン: 細顆粒状 (95.4%), (6) eosinophilicに染色される, 長径3.0μ以上の著明な核小体. CO2レーザーを用いて子宮頸上皮内新生物 (CIN) の治療を行う際にはこうした細胞診所見における経時的変化の特徴と, tissue repair cellに関する細胞分析所見はその追跡管理を行う上で重要なを示しうることが判明したので報告する.
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