日本臨床細胞学会雑誌
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ネフローゼ症候群における尿中卵円形脂肪体の特徴と意義
川辺 民昭黒木 登美子三宅 秀一古市 佳也金岡 明博浦田 洋二鷹巣 晃昌
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2005 年 44 巻 2 号 p. 49-55

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抄録
目的:ネフローゼ症候群 (NS) の尿中に出現する卵円形脂肪体 (OFB) の細胞学的特徴および細胞起源, 臨床的意義について検討した.
方法:尿中にOFBを認めたNS患者31例を対象とし, 細胞学的に検討を行った. うち15例については免疫組織化学的に検討し, 腎生検が施行された16例には組織学的検討と臨床経過を調査した. 対照にはOFBの出現を欠くNS患者15例を用いた.
結果:OFBは孤立散在性または細胞集団として出現した. 細胞集団のOFBのなかには, 核の重積性や核濃染を示すものがみられた. 免疫組織化学的には, 集団を作るOFBはCK陽性・CD15陽性・EMA陰性を示し, 孤立散在性のOFBの大部分はCD68陽性・CK陰性を示した. OFB出現症例の腎生検組織には, 尿細管萎縮・間質線維化・間質CD68陽性細胞などが多く認められ, 透析療法に移行した例が対照より有意に多かった.
結論:OFBの細胞由来として近位尿細管上皮細胞とマクロファージが示唆された.NSにおけるOFBの出現は, 予後不良を示す因子と考えられた.また細胞集団で出現するOFBのなかに異型性を示すものがあるので, 注意する必要がある.
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