日本臨床細胞学会雑誌
Online ISSN : 1882-7233
Print ISSN : 0387-1193
ISSN-L : 0387-1193
悪性腺腫の臨床病理学的検討
臨床医の立場から
小野瀬 亮宮城 悦子加藤 久盛杉浦 賢山田 隆井畑 穰佐治 晴哉三田 俊二亀田 陽一中山 裕樹
著者情報
ジャーナル フリー

2006 年 45 巻 2 号 p. 141-146

詳細
抄録
目的:子宮頸部悪性腺腫症例の診断の問題点と臨床的取り扱いを検討した.
方法:神奈川県立がんセンターで過去に悪性腺腫と診断した症例を津田らが提唱した定義に準じて臨床病理学的に再検討した.
成績:過去に悪性腺腫と診断した6例を病理学的に再検討すると, 今回, 定義で悪性腺腫と診断できる症例は1例だけであり, 同時期に取り扱った子宮頸癌の0.1%に相当した. 悪性腺腫を疑った症例では診断的円錐切除術では全病巣が必ずしも評価できていなかった. また, 細胞診所見では一定の傾向を認めることはできなかった.
結論:悪性腺腫の診断には診断的円錐切除術の併用が望ましい. その頻度は非常に少ないと思われるので病態の解明には多施設共同研究が望まれる.
著者関連情報
© 特定非営利活動法人 日本臨床細胞学会
前の記事 次の記事
feedback
Top