日本遺伝看護学会誌
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研究報告
ARCSモデルを用いた周産期遺伝看護教育プログラムの評価
浅野 浩子中込 さと子柊中 智恵子佐々木 規子野間口 千香穂
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2021 年 19 巻 2 号 p. 54-65

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抄録

目的:本研究の目的は、周産期の助産ケアを支援するためにARCSモデルを用いた周産期遺伝看護教育プログ ラムを設計し、プログラムによる学習の動機づけについて評価することである。

方法:母性看護専門看護師15名を対象に、①遺伝学的検査と遺伝性疾患に対する基礎知識の修得、②妊娠初期 の妊婦ケアでの胎児の健康に対する相談、③胎児異常の診断を受けた母親の看護、④先天異常を持つ子どもの養育支援、⑤流産・死産した母親のグリーフケア、⑥次子の妊娠へ不安を持つ両親の支援の6つの課題に対する看護を実践するための周産期遺伝看護教育プログラムを実施した。教育プログラムはARCSモデルを使用して設計し①事前課題学習、②研修、③研修後1か月のグループミーティングと研修後3か月個別リフレクションを行った。プログラムの教授方法の評価はCIS日本語版尺度(川上,向後,2013)、教材評価はIMMS(Keller, 2009/鈴木,2010日本語訳)の尺度を使用し、プログラムによる知識の修得状態の評価は基礎知識テスト、学習努力の評価は6つの課題に対する学習状態について独自の調査票を作成し評価した。調査はプログラム前、開始時、終了時、1か月後、3か月後の計5回実施した。

結果:プログラムの教授方法と教材は参加者の<興味・関心>が高く、学習と看護実践の<関連性>を認識で きるものであった。また研修後の看護実践の振り返りや自己の学習状況に<満足感>が得られた。一方、研修後の看護実践や学習に<自信>が低い状態であり、学習や課題の量に<満足感>が低い状態となっていた。このためプログラムの学習と課題の量を調整し、臨床で看護実践を始める段階で、対象の状態に応じた看護を計画できるよう支援し、実践した看護の成功体験を実感できる関わりが必要と考える。

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© 2021 日本遺伝看護学会
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