2023 年 7 巻 1 号 p. 17-23
【背景】高齢化が進むにつれ顕在化している急性期医療領域での入院患者の出口問題や患者・家族の意思を尊重した医療提供のため看取りを含めた在宅医療の介入が選択肢にあがる。【方法】2018年4月1日~2021年7月31日の間に日立製作所日立総合病院救命救急センターに入院した65歳以上の患者の電子診療録を用いて入院患者の転帰や入院期間を検討した。【結果】訪問診療介入は2018年度の12人から16人、27人と年々増加し、自宅看取り方針も2018年度、2019年度は2~3人だが2020年度は7人だった。入院期間中央値は入院患者全体6日(3~10日)、訪問診療介入13日(8~17日)、転院12日(6~23日)だったが、入院最長期間は訪問診療介入53日に対し転院は100日以上が散見され、死亡は333日だった。【結論】転院や施設退院が困難な症例では、看取りも含めた在宅医療を調整することで救命救急センター長期入院症例を減少させる可能性がある。