園芸学会雑誌
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シュッコンカスミソウ‘ブリストル•フェアリー’栄養系統の生長と開花に及ぼすBA処理の影響
土井 元章武田 恭明浅平 端
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1989 年 58 巻 1 号 p. 221-226

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抄録

シュッコンカスミソウ Gypsophila paniculata L.‘ブリストル•フェアリー’栄養系統に対して, 300ppmのBA(6-benzylaminopurine) 処理を行った. その後,加温長日長のビニルハウスで栽培すると, BF-04, BF-08, BF-13系統においては開花が約半月促進されたが,BF-20系統ではBA処理による効果は認められなかった. 無加温自然日長のビニルハウスで栽培した場合でも,BA処理によりBF-08系統およびBF-13系統の開花が促進された. BA処理は開花に必要な低温遭遇を代替し, その結果BA処理された植物は不良な環境下でも生育できることが示された.
一方, 無加温自然日長のビニルハウスでの開花は, GA3 (gibberellic acid) 処理によっては促進されなかった.
このように, BF-08系統およびBF-13系統のような低温要求性の小さい栄養系統を選抜し, BA処理を行うことによって, 秋から冬にかけての無加温自然日長ハウスでもシュッコンカスミソウの切花生産が可能になるものと考えられる.

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