福島県は全国第3位の広大な県土面積を有しており,そのうち森林が71%,農地が11%を占めている。また,浜通り,中通り,会津地方に大別される特色ある県土構造により,冬季温暖で日照時間が長い浜通り地方から,気温の日較差の大きい会津地方に至るまで,それぞれの特徴を活かした地域性豊かな農林水産業が展開されている。本県は2011年の東日本大震災で甚大な被害が発生し,さらに福島第一原子力発電所事故の放射能汚染により今でも人が立ち入れない地域が存在している。本報では,東日本大震災と福島第一原子力発電所事故の複合災害から10年の節目を迎えた本県における復旧・復興の課題と今後の展望を述べる。