2021 年 17 巻 2 号 p. 2_139-2_146
社会に大きな変革が起きている時代,大学と企業との連携によるオープンイノベーションを活用し,大学,企業がそれぞれ単独ではなし得なかった分野にスピード感を持って取り組むことが求められて来ており,その重要性も益々増している.行政のイノベーション施策等では,『本格的な産学連携』として,組織間連携の必要性が提唱されているが,その有用性の検証,『本格的な産学連携』の具体的な方法論の共有は十分なされていない.そこで,本稿では,東京医科歯科大学とソニーの組織間連携について,設立の経緯,実施しているプログラム,連携の手法,成果事例を紹介した上で,組織間連携の有用性を検証しつつ,イノベーション創出における『本格的な産学連携』の意義を考察する.