2021 年 41 巻 1_2 号 p. 52-54
2015年の診断基準の改定により,病理検査で非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を認めその他の疾患を除外できれば,皮膚病変以外に異常が見つからずとも皮膚サルコイドーシスと診断できることとなった.しかし,本邦の皮膚科では福代の分類の影響もあり,皮膚病変としての皮膚サルコイドに対して多臓器疾患としてのサルコイドーシスと捉えるイメージが強く,皮膚サルコイドーシスという疾患概念が根付いていない.一方,臨床症状からサルコイドーシスを診断するのは困難で病理診断が重要であるが,遅延型アレルギーあるいは異物反応による局所サルコイド反応との鑑別は必ずしも容易ではない.また,サルコイドーシスの皮膚病変として重要な瘢痕浸潤は,単独ではむしろ局所サルコイド反応と考えられ,皮膚サルコイドーシスではない.以上の問題点を踏まえ,皮膚科専門医のコンセンサスを得て皮膚サルコイドーシス診療の手引き・ガイドラインを作成することが望まれる.