日本東洋医学系物理療法学会誌
Online ISSN : 2434-5644
Print ISSN : 2187-5316
原 著
マラソンランナーのコンディショニングと鍼灸マッサージに対する意識調査
近藤 宏
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ジャーナル オープンアクセス

2015 年 40 巻 2 号 p. 49-57

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抄録
【目的】マラソン大会会場に設置されたマッサージブースを利用したマラソンランナーの特性を検討するとともにコンディションに関する意識や鍼灸マッサージに関する意識を調査し、鍼灸マッサージのニーズについて検討した。
【方法】小江戸川越マラソン2013に出場したマラソンランナーで、マッサージブースに来所した197人にアンケート調査を実施した。有効回答が得られた142人(男性86人、女性56人、平均年齢40.0±12.2歳)について集計を行った。調査項目は、属性(マラソン歴、運動習慣、受療経験)、コンディションに関する項目、鍼灸マッサージに関する項目とした。
【結果】コンディション調整の重要点は、怪我や病気の予防などの身体面70.4%が最も多かった。コンディションの確認方法は、身体の疲労感87.3%が最も多く、次いで身体の硬さや筋肉の張り具合47.9%であった。コンディショニングに対する意識では、マラソンを継続するためにコンディショニングは重要であると98.6%が回答したが、日頃意識している者は、52.1%であった。コンディショニングに関する相談相手はスポーツ仲間31.1%が最も多いが、スポーツ関連職種では鍼灸マッサージ師が最も多かった。鍼灸マッサージの受療経験はマッサージ64.1%、鍼灸19.7%、経験なし16.2%であった。コンディショニングに対する鍼灸マッサージの重要性は、鍼灸では50.0%、マッサージでは93.0%であった。
【考察・結語】ほとんどのマラソンランナーがコンディショニングに対する重要性を理解しているが、日頃から意識している者は約半数であった。マラソン人口の増加に伴いスポーツ傷害が増えることが予測される。コンディショニングの相談先としてスポーツ関連職種の中で鍼灸マッサージ師が最も多かったことから、鍼灸マッサージの役割は今後さらに大きくなると考える。
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© 2015 一般社団法人 日本東洋医学系物理療法学会
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