日本東洋医学系物理療法学会誌
Online ISSN : 2434-5644
Print ISSN : 2187-5316
シンポジウム「筋・筋膜性疼痛に対する治療法」
筋・筋膜性疼痛に対する鍼通電療法
皆川 陽一
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ジャーナル オープンアクセス

2023 年 48 巻 2 号 p. 31-35

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抄録
 肩こりや腰痛など筋・筋膜性の痛みは、学生、運動選手、労働者から高齢者など幅広い層に認 められる症状である。また、筋・筋膜性の痛みは、生命に直接危険を及ぼすほどではないものの、 通常の血液検査や画像診断では異常を認められにくいことから、原因不明の痛みとして放置され、 結果的に学習、運動、生産性におけるパフォーマンスの低下、日常生活の活動制限や生活の質 (Quality of life) を低下させる要因となっているかもしれない。
 鍼灸手技療法の臨床では、筋・筋膜性疼痛症状と思われる患者に遭遇する機会は多い。そのた め、現在、筋・筋膜性の痛みに対しては、様々な治療法が試みられている。私たちは、これまで筋、 筋膜やその周囲軟部組織が原因となって痛みなどの症状を引き起こす筋・筋膜疼痛症候群の診断、 原因、治療部位であるトリガーポイントに鍼を行うことで、頚部痛、顎関節症、肩痛、肩こり、腰痛、 変形性膝関節症の痛みが改善することを報告してきた。
 そこで、本シンポジウムでは、まずトリガーポイントとは、どのようなものか、圧痛点や経穴 との違い、活動性トリガーポイントと潜在性トリガーポイントの違いなどを中心にその特徴を説 明する。次に、どのような手順でトリガーポイントを検出するのか、これまでの私たちが行った 臨床研究を基とした検出方法を紹介する。そして、トリガーポイントへどのようなアプローチを行うのか、トリガーポイント鍼療法は、そもそも刺激が強いイメージがあるが、鍼通電療法を行っても問題ないか、現在、私たちが考えているトリガーポイントへの鍼のアプローチ方法について 紹介する。
 以上、本シンポジウムを通して、どのように筋・筋膜性疼痛に対して鍼通電療法を用いるとよいか皆様と一緒に考えていきたい。
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© 2023 一般社団法人 日本東洋医学系物理療法学会
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