日本小児外科学会雑誌
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症例報告
先天性胆道拡張症術後の胆管および膵管に関連する合併症
福澤 宏明武本 淳吉玉城 昭彦森田 圭一岩出 珠幾大片 祐一遠藤 耕介尾藤 祐子横井 暁子前田 貢作
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2015 年 51 巻 1 号 p. 80-86

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抄録
先天性胆道拡張症に対する根治術により多くの症例は問題なく経過するが,胆管・膵管に絡む合併症の報告も散見される.胆管系・膵管系合併症例を初回手術時の膵・胆管合流形態を含め後方視的に検討した.1995 年4 月から2013 年12 月に当院で先天性胆道拡張症手術を施行されたのは105 例あり,その中で胆管系合併症を5 例,膵管系合併症を3 例に認めた.胆管系合併症5 例のうち3 例に肝内結石を認め,これらの症例は左右肝管起始部に相対的な狭窄を認めていた.膵管系合併症の2 例に拡張した共通管内に蛋白栓を認めた.これら2 例の膵・胆管合流形態は,拡張した共通管に非常に細い下部胆管が直角に合流する形態(新古味分類Ib)であった.膵管系の合併症のもう1 例は,不完全型膵管癒合不全を合併しており副乳頭切開が施行された.非常に拡張した共通管を持つ症例の中に,術後共通管内に蛋白栓を認め膵炎を発症するものがあり注意が必要である.
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