2018 年 54 巻 7 号 p. 1336-1341
症例は生後5日目の男児.妊娠経過中異常はなく在胎38週3日,経膣分娩にて出生した.出生体重2,480 g,Apgar score 9/10であった.生後3日目に非胆汁性嘔吐が出現した.その後胆汁性嘔吐となり全身状態も不良となったため当院NICUに緊急入院となった.入院時,腹部膨満を認めていた.腹部レントゲンにてsaddle bag signを認めたため胃破裂と診断して緊急手術を施行した.術中所見では胃体上部大弯側に10 mm大の破裂孔を認めたため周囲を切除し縫合閉鎖した.また中腸軸捻転を合併しておりLadd手術および虫垂切除術も併せて施行した.術後は敗血症およびDICを併発したが術後35日目に軽快退院となった.近年,周産期医療の発達とともに新生児胃破裂の発症頻度は著明に減少しているが,新生児胃破裂の手術の際には術中の下部消化管の検索が肝要であると考えられたため報告する.