日本小児外科学会雑誌
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症例報告
大量の腹腔内遊離ガスを伴う壊死性腸炎空腸穿孔術後,離断型十二指腸閉鎖症に対し再開腹術を要した超低出生体重児の1例
大澤 絵都子望月 響子新開 真人北河 徳彦臼井 秀仁浅野 史雄近藤 享史藤井 俊輔
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2018 年 54 巻 7 号 p. 1374-1378

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抄録

大量の腹腔内遊離ガスを伴う壊死性腸炎空腸穿孔術後に離断型十二指腸閉鎖症と診断された超低出生体重児を経験した.症例は,在胎27週1日,834 gで出生した男児で,日齢2に経腸栄養を開始したがおさまらず,日齢5の単純X線写真で腹腔内遊離ガスを認め,当院へ搬送された.同日stoma造設を行い,術後の全身状態は落ち着いていたが経腸栄養がおさまらず,日齢14に行った上部消化管造影で十二指腸閉鎖症の診断となった.術後15日目(日齢20),離断型十二指腸閉鎖症に対し十二指腸十二指腸吻合を行った.上部消化管造影時に胆管は造影されず,術中も胆汁を認めたのは肛門側十二指腸内のみであったが,恐らく膵胆管を介する交通があり,下部小腸にもガスが通っていたと考えられる.先天性十二指腸閉鎖症には胆管開口異常を伴う特殊な病型が存在するため,小腸穿孔による腹腔内遊離ガスが認められても否定することなく,診断・治療を行う必要がある.

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