2018 年 54 巻 7 号 p. 1379-1383
症例は日齢0,男児.胎児期より臍帯ヘルニアを指摘されていた.在胎35週1日に緊急帝王切開で出生した.出生体重3,188 g.臍帯ヘルニアに加え特徴的な顔貌や筋緊張低下,コートハンガー様の肋骨形態と小胸郭を認めた.ヘルニア囊の損傷はないため待機的に日齢10に腹壁閉鎖術を行った.術中に臍帯と回盲部に強い癒着があり,回腸の損傷を来したため臍部に回腸ストーマを造設した.日齢34にストーマ閉鎖術時に環状皮膚縫合法を施行し,術後の臍形態は良好であった.術後の精査でKagami-Ogata症候群と診断した.臍部ストーマは閉鎖術時に臍形成術を必要とする.本法は手技が容易であり手術時間の短縮につながることから手術侵襲の縮小に寄与するとともに優れた整容性を得ることができる.そのため本症例のように基礎疾患を持つ場合に有効であり,かつその他の臍部ストーマ閉鎖にも応用できると考えられる.