【症例】6歳,女児.3時間前からの間欠的腹痛を主訴に受診.腹部単純CT検査にて肝弯曲部に腸重積像を認め,非観血的整復術を施行した.第3病日,再び間欠的腹痛を認めた.腹部超音波検査にて肝弯曲部にtarget signと,重積部先進部に低輝度病変を認めた.腸重積症の再発と判断し,非観血的整復術を施行した.器質的疾患を伴う腸重積症に対して手術施行となった.手術所見では,回腸-回腸-結腸型の腸重積であり,Hutchinson手技で整復を行うと,回腸に漿膜面にも一部露出するように23×22×9 mmの隆起性病変を認めた.小腸部分切除,端々吻合を施行した.病理組織は小腸リンパ管腫であった.術後は再燃なく経過している.小児の小腸リンパ管腫はまれだが,超音波検査にて重積部先進部に低輝度病変を認めた場合には,小腸リンパ管腫など器質的疾患を疑い早期に手術することが重要である.