日本小児外科学会雑誌
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症例報告
乳児期に肝芽腫を発症後,思春期に乳房線維腺腫を発症したBeckwith-Wiedemann症候群の1例
小林 完藤野 明浩古金 遼也沓掛 真衣森 禎三郎狩野 元宏高橋 正貴米田 光宏金森 豊義岡 孝子
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2023 年 59 巻 4 号 p. 804-809

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抄録

Beckwith-Wiedemann症候群(Beckwith-Wiedemann syndrome: BWS)は臍帯ヘルニア,巨舌,半身肥大,新生児低血糖など多彩な症状を呈する先天性疾患である.その特徴の1つとして肝芽腫や腎芽腫などの胎児性悪性腫瘍を発症しやすいことが知られている.我々は乳児期に肝芽腫を発症後,思春期に乳房に線維腺腫(fibroadenoma: FA)が多発した症例を経験した.BWSの原因遺伝子座として11番染色体短腕15.5領域(11p15.5)の関連が知られており,当該領域における種々の異常が腫瘍発生に関連する.BWS児をフォローする際は悪性腫瘍のみならずFA発症の可能性も念頭に置く必要があると考えられる.

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