2026 年 4 巻 1 号 p. 8-12
【目的】チアダンス経験者が未経験者と比較して,肩関節肢位を左右対称に配置する能力が高いかを検証することを研究目的とした。
【方法】健常若年成人女性のチアダンス経験者6名,未経験者8名に口頭指示で左右対称な肩関節外転姿勢をとる課題を鏡なし条件と鏡あり条件それぞれで行なわせた。三次元動作解析装置にて肩関節角度を測定し,その対称性を比較した。
【結果】肩関節角度における自身で配置した対称性と他者に修正された対称性との差は,チアダンス経験者の鏡なし条件と鏡あり条件で有意差を認めず(p=1.00),両条件は未経験者の鏡なし条件と有意差を認めた(鏡なし条件p=0.03, 鏡あり条件p=0.04)。
【結論】チアダンス経験者は,未経験者に比べて,視覚的フィードバックがなくても肩関節を高い精度で左右対称に配置できることが示された。左右対称の姿勢調節を繰り返すチアダンサーは,関節の肢位の対称性制御能力が高い可能性を示唆した。