抄録
山火事跡地斜面における早期緑化の補助施業として, 燃え残り樹幹を伐倒して等高線方向に並べる処理を行ない, 実生の定着, 養分保持にどのような影響を及ぼすか検討を行った。調査は山火事から5ヶ月が経過した岡山県倉敷市玉島黒崎の斜面上部で行った。山火事後放置した状態と比べて, 土壌溶脱水量は増加し, 処理直後には溶存イオン濃度も増加した。さらに樹幹伐倒処理は実生の定着を抑制したが, 定着後の現存量の増加を促進した。これら成果を総合して早期緑化に対する補助作業として有効であることが明らかになった。