日本緑化工学会誌
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ダム堤体周辺の岩盤切土法面における連続繊維補強土に植栽した樹木の生育特性
田中 淳山田 守
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2004 年 30 巻 2 号 p. 370-376

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抄録

ダム提体周辺法面の早期樹林化対策として,法面に安定した生育基盤が造成できる連続繊維補強土を20 cm 造成したのち,植栽工で14 種類の樹木を植栽した。植栽した樹木の生存率, 樹高などを最高約8 年に渡って経年的に調査し,各樹木の生育特性を整理した。アキグミ,アカマツは生存率約90%,5年ほどで樹高4mに到達し,群落の主構成種となる。ミヤギノハギ,ヤマツツジは法面の方位によって活着率が大きく異なる。ヤマブキ,ガクアジサイは導入する高木の密度(鬱閉度)に影響を受けるといったことが判った。14 種類の樹木の生育特性を整理し8 パターンに分類することができ,緑化目標に応じた植栽配置の設計に応用が可能であると考えられる。

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© 2004 日本緑化工学会
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