2016 年 42 巻 1 号 p. 212-215
公の施設の管理を民間の団体にも認める指定管理者制度においては,指定管理者のノウハウを活用した多様な住民ニーズへの対応と経費削減による効果的な管理が期待されている。本研究は,都市公園の指定管理者制度における評価やフィードバックの実態をアンケートにより調査し,その課題を検討した。その結果,評価については,所管課と指定管理者の相談による目標設定や,加点型評価,所管課の現場確認回数の増加,事業報告書の客観的評価基準や採点方法の導入等が,今後の課題として挙げられた。フィードバックについては,自主的な行動の変化が促される業務改善指導や,満足度調査の方法についての指示等が課題として挙げられた。