日本緑化工学会誌
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論文
羅臼湖と富良野岳におけるエゾコザクラの葉緑体ゲノム trn L (UAA ) 3' exon · trn F (GAA) 領域およびatp B · rbc L 領域の遺伝変異
澤田 円我妻 尚広岡本 吉弘森 志郎
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2017 年 43 巻 1 号 p. 162-167

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抄録
エゾコザクラは北海道の高山帯の雪田跡に群生するが,どの自生地でも密度が低く,北海道レッドデータブックで希少種と扱われている。生物多様性を保護するには遺伝子の多様性を把握し,それらに配慮した保全や復元が必要である。そこで,本調査ではこれまでに調査されていないエゾコザクラの自生地である羅臼湖と富良野岳で葉緑体ゲノム trn L(UAA) 3' exon - trn F(GAA) 領域と atp B rbc L 領域の遺伝変異の有無を調べた。その結果,両地域個体群を比較すると違いが見られた。しかし,各地域個体群内では遺伝変異が見られなかった。このことは各地域個体群が環境変化の影響を受けやすい状態であることを示唆した。
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