日本緑化工学会誌
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技術報告
地域性種苗の播種量の違いが緑化草地における植被に及ぼす影響
亀井 碧友田 誠也上野山 公基川中 一博井上 裕介吉原 敬嗣湯崎 真梨子中島 敦司山田 守
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2017 年 43 巻 1 号 p. 195-198

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抄録
地域性種苗を用いた緑化での播種量削減を目的に,2014 年,和歌山県伊都郡高野町細川における切土法面に地域性種苗 6種を 4段階の量で播種した。その結果,植被率 50 %に達するには多量区で播種後 1年 1ケ月,中量区で 2年 2ケ月が必要だった。これにより,播種後 2年間の緑化完了工事では中量以上で, 2年以降では中量程度で緑化水準を満たすと考えられた。出現種のチカラシバ,ススキは他種に比べてシカの食痕がみられず,播種区で優占し,その個体の下では草丈の小さい植物が多くみられた。これにより,チカラシバ,ススキはシカ不嗜好性を持ち,その特性が優占につながり,個体下の植物をシカから隠し,生育を補助したと考えられた。
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