日本緑化工学会誌
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特集「ポテンシャルに対応した多摩川河川敷の目標とする自然の変化と合意形成の可能性」
河原のうえの植物の配置と洪水時の流れ
岡田 久子
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キーワード: 礫河原, 多摩川, 植生, 洪水, ワンド
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2019 年 44 巻 3 号 p. 498-501

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抄録

河原におけるワンドの配置は洪水の過去の痕跡ともいえる。本報告では,多摩川の河原における植物分布に関する知見を洪水との関係で整理し,ワンドの配置が植物の分布に与える影響を検討した。礫河原において,ワンドは洪水時の主流線上に多く存在し,そのライン上には自然裸地のほか一・二年生草本群落,多年生草本群落,低木群落などの植生がみられた。河床の横断構造を示す既往の知見から,この洪水時の主流線跡は礫河原において帯状に見られ,過去に発生した増水により起伏のある多様な礫河原環境を提供している可能性があると考えられた。

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© 2019 日本緑化工学会
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