2019 年 45 巻 1 号 p. 169-172
緑道は,「歩行者と自転車が安全に通行できる緑の多い道」で,生態的回廊や防災・減災など多くの機能を有する。緑道の機能を評価するにはその構造を把握する必要があるが,緑道の構造は3次元的であり,従来の方法では計測に多大な労力を有する。そこで筆者らは,地上3Dレーザースキャナを用いて緑道の計測を行った。その結果,樹木位置,形状,緑道基盤等を正確に把握することができ,断面図を活用することで緑道の機能評価に繋がる可能性が示唆された。一方,樹種の同定や緑量を計測できない課題が明らかとなった。