2019 年 45 巻 1 号 p. 39-44
中国山地中央部の鳥取県日南町に特定外来生物オオハンゴンソウの定着が確認されており,本研究はその分布傾向を解析した。9 河川で計8,431 株のオオハンゴンソウ開花が確認され,日南町では人為かく乱の多い河川の最上流部に分布が多かった。さらに日南町内の耕作放棄水田にてオオハンゴンソウ刈り払い管理にともなう植物群落への影響を評価した。刈り払い時の地表処理は植物群落の種多様度に影響せず,オオハンゴンソウの強い競争力が目立った。処理よりも環境条件がオオハンゴンソウを抑制していることが考えられ,在来植物が優勢となる条件を検討することが生態的にオオハンゴンソウを抑制する端緒となる可能性が考えられた。