ガマズミ種子は形態生理的休眠を有していることから,散布後に発芽するまで18 ヶ月ほどを要する。本研究では,ガマズミ種子を採取後早期に発芽させることを目的とし,休眠打破方法を検討した。ガマズミ種子の形態生理的休眠の打破には,冷温湿層処理の前に暖温湿層処理を行う必要がある。そこで暖温湿層処理を25 ℃16 h/ 15 ℃8 h 切り替えの変温条件で90~120 日間行ったところ胚が成長し,発根が始まった。その後,発根した種子に0 ℃恒温条件の冷温湿層処理を60~90 日間行うことで発芽した。以上から,休眠打破にかかる日数を約180 日間に短縮することに成功し,ガマズミがdeep simple epicotyl dormancy(上胚軸休眠)を持つことを確認できた。