2023 年 49 巻 1 号 p. 115-118
海岸クロマツ林は海浜や集落と隣接していることが多く,これらの環境の様相は地域ごとに異なり,それが海岸クロマツ林とその周辺における生物群集の多様性や地域差の要因となっていると考えられる。本研究では,海岸クロマツ林とその周辺の生物群集の1事例として,高知市種崎で鳥類群集を調べた。結果,繁殖期でのクロマツ林の優占種は周辺環境の利用形態が異なること,越冬期の種組成に調査地の孤立化が影響を与えている可能性があること,全体の種多様性に海浜の種組成が寄与する程度が高い可能性があることなどが明らかになった。