琵琶湖南東岸に分布する松林(約13 ha)は,樹木の密生化に伴い計画的な密度調整が必要となり実行計画を策定したが,マツ類の位置図が整理されておらず,具体的な密生状況の把握が困難であった。このため,マツ類の個体ごとの位置等の情報についてUAV等を活用した3次元レーザ計測により樹木位置・樹高・幹直径 の計測を行い,約6,000本のマツ類の個体情報を取得してGISデータベースを作成した。これにより密度管理対象木の迅速な現地特定の他,密度管理作業の効率的な進捗管理を図った。人工林以外の樹林を対象とした点群データからの樹木寸法計測事例は少ないため,代表区画にて取得したデータの現地検証を行い,精度検証と検出誤差を精査し,95.6%の検出率を得た。