2023 年 49 巻 1 号 p. 99-102
熊本地震で崩壊した,熊本県南阿蘇村火の鳥温泉地区の斜面の復旧事業において,地域性系統のススキの種子が導入された法面の,施工後3年目の植生の状態を調査した。その結果,対象法面では,ススキが優占する群落が形成されていた。また,ネコハギ(Lespedeza pilosa (Thunb.) Siebold et Zucc.),ヤハズソウ(Kummerowia striata (Thunb.) Schindl.),ヤブツルアズキ(Vigna angularis (Willd.) Ohwi)などの多くの自然侵入種もみられた。他方,対象法面で成立している植生は,大きく3つのタイプがみられることも明らかとなった。