本研究では,都市緑地の役割が多様化する中,バイオ炭を都市緑地へ施用することが炭素貯留の有効な手段であると考え,バイオ炭施用が緑化樹木の生育に与える影響を把握することを目的とした。植栽基盤(黒土またはマサ土)に3種類のバイオ炭(木炭,竹炭およびもみ殻くん炭)を異なる配合比で施用し,タブノキおよびイロハモミジの生育へ及ぼす影響を評価した。その結果,両樹種ともにバイオ炭施用による根元径および樹高の成長への負の影響は認められず,特にタブノキは,施用区において非施用区よりも良好な成長が認められた。イロハモミジはバイオ炭施用への反応性が低い樹種であると考えられた。