2026 年 52 巻 1 号 p. 111-114
長野県内では,ネナシカズラ属(ヒルガオ科寄生植物)の在来種ネナシカズラ(CJ)が分布する一方で,近年,帰化種アメリカネナシカズラ(CC)が広がりつつある。本報では,長野県内でネナシカズラ属の自生地を探索し,在来種と帰化種の分布概況と寄主植物を調査した。県の北部から南部にわたる7地点でCJまたはCCの自生地が確認され,うち4地点で2種とも存在していた。寄主植物は2種とも40種前後であった。CJは林縁部や高茎草本ののり面に多く,寄主植物としてクズが圧倒的で,木本への寄生も多かった。CCはより撹乱を受ける路傍や河川敷に多く,寄主植物はヨモギ,メヒシバ,ブタクサなどで,帰化植物への寄生も多かった。