本研究は,オフィス環境で一般的に用いられるLED照明の色温度および照射条件が植物生育に与える影響を明らかにすることを目的とした。3,000 Kおよび5,000 KのLED照明と自然光条件下でテーブルヤシおよびコマツナを対象に生育実験を行い,さらに照射時間条件を変更した再実験により要因を検証した。その結果,テーブルヤシでは3,000 Kで生育進行が促進され,5,000 Kで葉の健康状態が良好であった。一方,コマツナは平日照射のみでは約3週間で枯死したが,連続照射により生育が回復し,5,000 Kで比較的安定した生育傾向が確認された。以上より,植物生育には照射時間による総光量の確保が最も重要であることが示された。