2026 年 52 巻 1 号 p. 91-94
休耕水田へ再び湛水を行った初年度において,トンボが新規の水域に侵入・定着(コロナイゼーション)する過程を明らかにすることを目的として,個体数と水面植被率の調査を行い,27年前に造成されたビオトープ池群との比較を行った。確認された種は再湛水箇所において24種,ビオトープ池群で38種となり,新規水域にも一定の種が飛来した。6-8月の夏季においては,再湛水箇所,ビオトープ池群の両水域で水面植被率の上昇に伴いトンボの種数が減少する傾向が見られたが,特に再湛水箇所においてその傾向が強く見られた。また,植物の利用頻度については再湛水箇所とビオトープ池群の間で顕著な差を確認することができなかった。